無銘(壽命/寿命) -Mumei(Tsoshinaga)- 4-358
通常価格:¥110,000
税込
刃長18.6センチ 反り0.05センチ
元幅21.8ミリ 元重ね5.75ミリ
物打幅16.6ミリ 物打重ね4.25ミリ
目釘穴1個
裸身重量97グラム
室町後期 The latter period of Muromachi era
昭和49年7月11日 兵庫県登録
附属 保存刀剣鑑定書、素銅はばき、白鞘
大和系鍛冶が美濃に移り派生したと伝えられる壽命(寿命)は、幕末まで長く栄えた一派として著名です。
刀剣界では“じゅみょう”と呼称されていますが、“としなが”と読むのが正しく、現存する作品の中にも“寿命トシナガトヨムベシ”と銘切った作品があったと記憶しております。
寿命と言う名に縁起良さを見出した武士達により、寿命の刀は祝賀の席での指料として、また、武家間での贈答品としても好まれ、特に刃長が長い作品は、“長い寿命”と験を担いで好まれたと言われます。
平造、庵棟。元先の幅差が開き、抜き身の鋭さを強く感じさせる姿をしています。地鉄は杢目鍛えに地沸が付き、刃文は匂口が明るく冴え渡った互ノ目乱れ。その規則的な高低は、いわゆる「三本杉」の様相を呈しており、非常に華やかな景色を見せています。鋩子は乱れ込んで先が丸く返るなど、定石を押さえた出来映えです。
本刀の特筆すべき点は、その「伸び代」にあります。 実は本刀、前所有者が適切な研磨を施さないまま保存刀剣審査を受審しております。現状でも地刃は鑑賞いただけますが、腕の良い研師の手により本刀の魅力をしっかりと引き出せば、「兼元」と極まる可能性も秘めていたのではないでしょうか。「刀剣審査を受ける際には、相応の手入れと費用をかけるべきである」という、愛刀家にとっての良い実例とも言える一口です。
このままの極めで愛でるも良し、自ら手を入れ、本来の評価へと導く醍醐味を味わうも良し。楽しみ方も刀剣趣味の醍醐味の一つと言えましょう。