無地鐔 無銘 -Mumei- 12-1455
通常価格:¥88,000
税込
縦55.25ミリ 横42.5ミリ 切羽台厚5.0ミリ 重さ63.0グラム
江戸 The Edo era
附属 ―
贅沢にも赤銅の無垢を地鉄として用いて造られた、格調高い献上鐔です。赤銅は銅に微量(約3~5%)の金を加えた合金で、入念な仕上げと長い歳月を経ることで、深く沈んだ紫黒色へと変化することから、古来より上作の金工品にのみ許された高級素材として珍重されてきました。本作においても、その赤銅ならではの重厚で静謐な色調が、献上品に相応しい品格を静かに物語っています。
惜しまれる点として、近年の金価格高騰を背景に、赤銅無垢であるかを確かめる目的で鑢を当てられた痕跡が見受けられます。しかしながら、これは後世の軽率な所為によるものであり、地鉄そのものの価値を損なうものではありません。修復は十分に可能であり、状態の改善についてはご相談を承ることができます。
本来備えていた献上鐔としての格と素材の価値を、今なお色濃く留める一枚として、理解ある方にこそ手にしていただきたい作品です。