無地鐔 無銘 -Mumei- 12-1454
通常価格:¥19,800
税込
縦68.0ミリ 横61.8ミリ 切羽台厚4.25ミリ 重さ99.0グラム
江戸 The Edo era
附属 ―
素銅を下地とし、その表裏に赤銅の薄板を貼り合わせ、さらに耳にも赤銅の薄板を覆輪として廻らせた、手間を惜しまぬ献上仕様の鐔です。
赤銅は銅に微量(3~5%)の金を加えた合金で、仕上げと時代を経ることで得られる深く沈んだ紫黒色は、古来より格調高い金工材料として珍重されてきました。
本作においても、その赤銅特有の落ち着いた色調が、異材を組み合わせた構成に静かな緊張感と品位を与え、異なる地金を巧みに組み合わせることで生まれる質感の対比と、赤銅ならではの奥行きある色味が相俟って、全体に静謐で上品な気品を漂わせています。
当て疵などが見受けられる点は惜しまれますが、地金の健全さは保たれており、使用に支障を来すものではありません。実用に耐えうる状態を十分に維持しており、今後もなお長く用いていただける一枚です。
時代を経た金工品ならではの景色として受け止めれば、過度に気にすることなく、その風格と味わいを愉しめる鐔と申せましょう。