大錨に漁夫図鐔 無銘 -Mumei- 12-1444
通常価格:¥143,000
税込
縦97.4ミリ 横82.4ミリ 切羽台厚3.3ミリ 重さ227.7g
江戸 The Edo era
附属 桐箱
鉄地に、耳を縄目仕立てとした意匠性豊かな鐔。表には大きな錨と人物を配し、裏にも人物を描いた構成で、物語性を感じさせる作品です。栃畑鐔のように単に耳を縄目に仕上げたものとは異なり、本作では構図中の錨に結わえられた縄がそのまま耳を縁取る意匠として表現されている点が、きわめて興味深い見どころとなっています。
また、本鐔の姿は整った円形にまとめるのではなく、敢えて上部を凹ませることで、縄が擦れた痕跡までも造形として描き出しており、意匠への徹底したこだわりが感じられます。人物は鎌を手にし、朗らかな笑顔を浮かべた表情が印象的で、力強さの中に温かみと親しみやすさを併せ持つ佳作と申せましょう。