無銘- Mumei - 2-1854
通常価格:¥330,000
税込
刃長69.88センチ 反り1センチ
元幅33.1ミリ 元重ね8.3ミリ
物打幅25.6ミリ 物打重ね5.8ミリ
横手位置幅23.2ミリ 松葉先重ね4.6ミリ
裸身重量819グラム 拵に納めて鞘を払った重量1,117グラム
江戸後期 The latter period of Edo era
令和3年7月15日 兵庫県登録
附属 素銅地銀着はばき、青貝散黒石目塗鞘打刀拵
反り浅目で元先の幅差頃好く開いて中切先。控目釘をあけ、幕末の動乱に備えた造り込みの一刀。地鉄は小板目杢交じりで、刃文は匂口明るく冴えた互ノ目乱れ。細かな砂流や一際眼を惹く太い金筋が見られ、葉入り、帽子は錆のため乱れ込んでいるのか直ぐなのかは現状確認できないものの、しっかりと焼刃はあり、先は丸く返りは横手迄焼き下げています。
令和3年7月に登録を終えたうぶ出しの一刀で、附属する拵は笄が失われているものの、四枚切羽を含め全てオリジナルのまま。年々うぶの拵が損なわれている現代に於いて大変貴重な存在です。縁頭と鐺は赤銅地に巧みな技術で牡丹が刻されており、鞘は青貝を散らした堅牢な黒石目塗り。経年による漆の剥離や劣化が見られますが、ゆうに保存刀装具には指定されることでしょう。
研磨の後にご紹介する予定でしたが、一旦現状のままにてご案内致します。研磨諸工作を施した後には、是非とも内外共に保存審査を御受審下さい。
※鐔の納まり位置が適切ではなかったので、当店にて鐔の茎穴のみ少しだけ鑢掛け加工致しております。