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無銘(越前兼植) -Mumei(Echizen Kanetane)- 2-1851

通常価格:¥660,000 税込
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刃長72.2センチ 反り1.7センチ
元幅30.6ミリ 元重ね6.8センチ
物打幅23.1ミリ 物打重ね5.6ミリ
横手位置幅20.8ミリ 松葉先重ね4.8ミリ
裸身重量749グラム 拵に納めて鞘を払った重量1,027グラム
江戸初期 The early years of Edo era
昭和49年6月13日 徳島県登録
附属 黒蝋塗蒔絵鞘打刀拵、素銅地銀鍍金はばき、白鞘、継木


兼植は本国を美濃国とする関鍛冶の一人で、結城秀康が北国防備の要として越前国を重視したことに伴い、慶長年間(1596~1615)に同国へ移住しました。この折、兼植をはじめ兼法など多くの美濃関系刀工が越前国福井城下一乗谷に移り住み、当地において盛んに鍛刀を行います。これら関鍛冶の集団は、後に「越前関」と総称され、堅実な地鉄と実用性に優れた出来口によって高い評価を受けました。
兼植は越前の地において、斬れ味の良さで名高い康継・貞国・兼法ら越前諸工と切磋琢磨し、その技量を一層高め、やがて越前国鍛冶の中核を担う存在へと成長します。兼植銘の作例は寛永から寛文年間(1624~1673)にかけても確認されており、その一門が長期にわたり越前刀工界で活躍したことを物語っています。

本刀は磨り上げ無銘ながら、今なお元先の幅差が頃好く開いて中切先やや延びごころのスラリとして凛とした姿をとどめています。地鉄は小板目杢交じりで、やや肌立ちごころ。刃文は匂口明るく、互ノ目に丁字がかった刃や箱がかったような互ノ目を交え、刃縁には砂流が盛んに見られ、鋩子は直ぐに先丸く返っています。

附属の拵は、桜の木に和歌を認める武士(佐藤義清後の西行)の姿を主題とした、趣深い蒔絵鞘を備えています。この意匠は、武士でありながら歌に生き、桜の下に無常と死生観を託した西行法師の逸話を想起させるもので、刃を帯びる者の精神性までも映し出すかのようです。
満開の桜に向かい、静かに筆を取る武士の姿は、戦の只中にあっても心の雅を失わぬ日本人の美意識を象徴しています。散りゆく桜に己が命を重ねるその情景は、武勇のみならず教養と覚悟を重んじた武士文化の精華といえるでしょう。蒔絵は構図・余白ともに品格があり、鞘全体から静謐で格調高い佇まいが漂います。
実際に構えてみると、鐔鳴りは認められるものの、柄にがたつきはなく、拵としての締まりは良好です。単なる装飾に留まらず、「佩く者はいかに生き、いかに死すべきか」を静かに問いかけてくるこの拵は、鑑賞するほどに味わいを深める逸品といえるでしょう。日本刀を武器としてではなく、精神文化の結晶として愛でたい方にこそ、お手元に置いていただきたい一作です。
刃長(cm)72.2 (二尺三寸八分二厘六毛)
反り(cm)1.7 (五分六厘一毛)
元幅30.6ミリ
元重6.8ミリ
先幅物打幅23.1ミリ 横手位置幅20.8ミリ
先重物打重ね5.6ミリ 松葉先重ね4.8ミリ
目釘孔数2個
時代江戸初期 The early years of Edo era
鑑定書
登録昭和49年6月13日 徳島県登録
付属黒蝋塗蒔絵鞘打刀拵、素銅地銀鍍金はばき、白鞘、継木
重量裸身重量749グラム 拵に納めて鞘を払った重量1,027グラム

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