無銘 -Mumei- 3-926
通常価格:¥165,000
税込
刃長40.2センチ 反り1.1センチ
元幅28.2ミリ 元重ね6.1ミリ
物打幅28.6ミリ 物打重ね5.8ミリ
横手位置幅20.8ミリ 松葉先重ね5.5ミリ
裸身重量391グラム 拵に納めて鞘を払った重量602グラム
室町後期~江戸初期 The latter period of Muromachi era ~ The early years of Edo era
昭和46年3月12日 岡山県登録
附属 黒蝋塗鞘脇指拵、下貝素銅地銀着上貝素銅地金着二重はばき
現状では錆等の影響により焼き出し部分が明瞭ではなく断定はできませんが、鋩子の返りが焼詰風に見えることから、元は薙刀、あるいは長巻であったものを脇指に仕立て直した可能性が感じられます。用途の変遷を想像させる点も、本刀ならではの大きな魅力といえるでしょう。
地鉄は小板目がよく錬れて緻密に詰み、精美な肌合いを見せています。刃文は匂口明るく冴え、直刃調子を基調に小湾れや小互ノ目、尖り互ノ目を交えるなど変化に富み、鋩子は焼詰風に見える点が全体の印象を引き締めています。
附属の拵は鐔鳴りこそ認められるものの、柄にがたつきはなく実用上の不安はありません。金具は波と龍の意匠で統一されており、全体にすっきりとした気品ある佇まいを備えています。また本刀はうぶ買付刀であり、余計な手が加えられていない点も評価できます。
研磨を施せば、本刀が秘める地刃の魅力を最初に、そして最も深く味わえるのはご購入者様のみという、まさに所有者の特権とも言える一振です。