無銘 - Mumei - 2-1835
通常価格:¥550,000
税込
刃長68.46センチ 反り1.2センチ
元幅29.8ミリ 元重ね7.55ミリ
物打幅23.5ミリ 物打重ね6.4ミリ
横手位置幅20.9ミリ 松葉先重ね5.2ミリ
裸身重量791グラム 拵に納めて鞘を払った重量1,092グラム
室町後期 The latter period of Muromachi era
令和4年9月13日 神奈川県登録
附属 保存刀剣鑑定書、素銅地銀着はばき、変塗鞘打刀拵
南北朝時代豊後高田(現在の大分市内)を中心として栄えた一派で、建武頃の筑前左文字の門人『友行』を始祖としています。 古刀期の作に平姓を銘切るものが多いことから、それらを平高田と称し、新刀期以降は藤原姓を銘切るようになったことから藤原高田と汎称し、古来より実用刀としての評価が高い一派で、武用刀として数多の武将に愛用されました。
戦国時代の同派は豊後国の大友宗隣のお抱え工となり、また九州各地の豪族達の需めに応じて美濃国の関鍛冶や備前国の長船鍛冶に匹敵する繁盛をしました。 作風は備前・相州に私淑した物や、美濃伝風の三本杉尖り互の目、山城風の腰反り付いた姿の良い作に直刃を焼くなど広範囲で、直刃は刃中に針で突いた様なと形容される葉の働きが特徴的で、新刀期に入ると高田を中心として豊前小倉や豊後中津などで鞴を構えて鍛刀しています。
元先の幅差開いて中切先気持ち延びごころ。小板目肌よく練れて少しく肌立って地景入り、刃文は匂口明るく、直刃調子に互ノ目や互ノ目丁字交じり、刃中には細かな砂流が見られ、足盛んに入り、葉が連続して繋がり、ふわりと柔らかい感じの太い金筋状を成し、刃縁には島刃が横に間延びし、処々でそれが切れて飛焼状となり、やや大振りな沸が絡む等、刃縁と刃中の働きは千変万化の景色を見せる。鋩子は表裏共に直ぐに先丸く、二重刃の如き細い沸筋を伴って返る。
付属の拵は銀石地の縁頭と大振りな鐺の一作金具が添えられており、目貫と鐔は鯱図で統一。拵全体のバランスから見ると鐔がやや小振りであるのは、操作性を重視してのことでしょう。柄巻が傷んでいたため、上手な職方の手によって巻き直しました。柄にガタツキは無くしっかりとしており、鐔鳴りも殆どありません。菊切羽が上下に動きますので、余力ある方は切羽を造り替え、拵の価値を更に高めて頂きたく思います。
鞘を払って構えてみると、手元重心でバランスが良く、扱い良さを感じさせますが、けして本刀を居合や試斬にはお使いにならないで下さい。内外共に価値ある一刀ですので、是非とも拵も鑑定をご受審下さい。