無銘(冬廣)- Mumei(Fuyuhiro) - 2-1829
通常価格:¥550,000
税込
刃長69.8センチ 反り1.9センチ
元幅28.9ミリ 元重ね7.0ミリ
物打幅23.3ミリ 物打重ね6.0ミリ
横手位置幅19.1ミリ 松葉先重ね5.2ミリ
裸身重量702グラム。 拵に納めて鞘を払った重量951グラム。
室町後期 The latter period of Muromachi era
昭和37年7月26日 青森県登録
附属 保存刀剣鑑定書、黒蝋塗鞘打刀拵、素銅地下貝銀着上貝金着二重はばき、白鞘
初代冬廣は相州二代廣次の子で、若州小浜に移住して作刀し、後に相州綱廣に学びました。以下同銘数代が同地に続いて大いに繁栄し、現存する作品には天文・永禄等の年紀のものがありますが、殆んど時代を同じくして伯州・雲州・備中等の居住地銘を切った作が残されており、これ等が同人か否かについては判別できないのが現状です。
この刀は大磨上無銘ながらも、元先の幅差頃合いに開きいて切先やや延びごころ。地鉄は小板目に杢交じり、よく錬れて少しく肌立ち、刃文は匂口明るく、湾れ調に互ノ目を交え、刃縁には砂流が顕著に見られ、足、金筋入り、鋩子は乱れ込んで焼きたっぷりと一枚風となる。
附属の拵は合わせ鞘を利用して新調した、町井勲監修の武用拵です。鐔鳴りほぼ無し。柄にがたつき無くしっかりとしています。