濃州住兼長 - Noshu ju Kanenaga - 2-1807
通常価格:¥484,000
税込
刃長70.22センチ 反り1.1センチ
元幅30.1ミリ 元重ね6.9ミリ
物打幅22.2ミリ 物打重ね5.2ミリ
横手位置幅19.4ミリ 松葉先重ね3.8ミリ
裸身重量630グラム。 拵に納めて鞘を払った重量851グラム。
江戸前期寛文頃(1661~)
The early period of Edo era
令和48年9月20日 東京都登録
附属 保存刀剣鑑定書、素銅地金鍍金二重着はばき、黒蝋塗鞘打刀拵、白鞘 / 継木
銘鑑を繙くと、江戸前期の寛文頃に、三阿弥派の刀工で兼長の名が見られ、本刀はこの工の作品と鑑せられます。
元先の幅差開いて反り浅目の姿は典型的な寛文新刀体配。杢目肌がよく練れて詰み、地沸ついて淡く映りごころがあり、刃文は匂口明るく冴えた尖り互ノ目で、刃縁には砂流が顕著に見られ、足、葉入り、湯走を見せ、鋭く延びた互ノ目を真っ二つに二分するかの如き長い足が入り、相対的に先に行くに従い大粒の沸が刃縁に絡み、鋩子は横手で少し乱れ込んで先掃きかけて丸く返っています。
迫力ある出来口ながら、指表の棟区から14センチ程上の平地に見られる膨れ疵が非常に惜しまれます。また、物打より上に極々小の刃こぼれが在ります
附属の拵は柄にガタツキ無くしっかりとしており、鐔鳴りは極僅か。鞘を払って構えてみると、手元重心で非常に軽く感じられ、片手操作に適してた一刀です。