無銘(三原) - Mumei(Mihara) - 2-1806
通常価格:¥1,980,000
税込
刃長67.1センチ 反り1.7センチ
元幅29.2ミリ 元重ね7.1ミリ
物打幅23.2ミリ 物打重ね5.8ミリ
横手位置幅19.2ミリ 松葉先重ね4.7ミリ
裸身重量675グラム。 拵に納めて鞘を払った重量1,072グラム。
室町中期~後期
The middle ~ latter period of Muromachi era
昭和38年4月4日 東京都登録
附属 保存刀剣鑑定書、保存刀装具鑑定書、素銅地金着はばき、朱石目塗鞘太刀拵
備後国三原派は、備前・備中の両国に近いが、備前伝及び山城伝いずれの影響も受けず、鎌倉末期より室町末期まで一貫して大和伝を遵守しており、従来は、正家が祖であるとされてきましたが、同工の年紀入りの作刀がいずれも南北朝期である為、最近では鎌倉末期の国分寺助國を祖とするという説が有力となっています。
三原派は、年代で大きく三つに分かれ、南北朝より以前を古三原、室町初中期を三原、室町末期を末三原と呼称しています。
また、三原派は古い時代から評価が高く、現在でも国の指定である重要文化財や重要美術品などに多くの作刀が指定されるなど、斯界で高く評価されています。
この刀は大きく磨り上げられるも元先の幅差が開いて中切先やや延びごころの優雅な姿を誇っており、地鉄は小板目に杢交じって柾流れ、地景入り、肌立ちごころで淡く白気映りが立ち、刃文は匂口明るく冴え、匂口締まった直刃を破綻無く焼き上げています。単調なる直刃に見えるも、仔細に観察すると、極々小さな働きが多々見られ、鋩子は直ぐに先丸く返っています。
附属の太刀拵は、黒味を帯びた朱石目塗に仕上げられ、堅牢さと風格を兼ね備えております。金具はすべて山銅を素材とし、蕨手を意匠に据えた統一美が際立ちます。柄には鮫皮や錦を用いず、波濤を精緻に刻した金属を据え、さらに細身の革を上下のみ巻き締めることで、実用性を重視した剛毅な造りを見せています。鐔も同じく山銅による丸形の頑丈な造りで、そこには躍動する雨龍の姿が彫り出され、迫力ある趣を添えています。 一般的な糸巻陣太刀拵はしばしば目にしますが、本作のように異風を凝らした太刀拵は極めて稀であり、切羽の一枚に至るまで完全に当初のまま伝わる点においても大変貴重です。床の間に飾れば、まさに威風堂々たる存在感を放つ、格別の逸品と申せましょう。
柄にがたつきは無く、しっかりとしておりますが、鐔鳴りはございます。鞘を払って手にすると、手元重心でバランスが非常に良く、まさに実用第一を考えた造りであることをひしひしと感じさせます。