予州住國吉作 - Mumei - 3-900
通常価格:¥550,000
税込
刃長40.5センチ 反り0.9センチ
元幅26.8ミリ 元重ね6.9ミリ
物打幅21.6ミリ 物打重ね5.4ミリ
横手位置幅18.3ミリ 松葉先重ね3.8ミリ
裸身重量366グラム。 拵に納めて鞘を払った重量621グラム。
室町中期
The middle period of Muromachi era
平成23年12月9日 千葉県登録
附属 保存刀装具鑑定書、素銅地二重はばき、黒蝋塗鞘脇指拵
予州に「國吉」と名乗る刀工は数名確認されますが、本作は体配から察するに室町中期頃の國吉の手によるものと考えられます。
大きく区を送られてはいますが、往時のうぶ姿を偲ばせる力強い体配を示しており、元先の幅差は開き、中切先延びた造り込みは、厳しさを感じさせます。地鉄は小板目杢交じりでよく練れて詰み、地沸ついて潤い、刃文は匂口明るく冴え、小湾れ調に互ノ目を焼き上げ、更に互ノ目丁字や小互ノ目丁字の小乱れを交えるなど、多彩な変化を見せてくれます。刃中には砂流が見られ、足入り、働きが豊かで、鋩子は直ぐに丸く返り、古調をよく伝えています。
附属の拵は品格ある金具が用いられ、いずれも独り歩きできるほどの見事な出来栄え。切羽に至るまで完全なるオリジナルが保持されており、現代に於いては大変貴重な存在です。そのため、後世に分解されることを防ぐべく、当店にて保存刀装の鑑定書を付しております。柄にがたつきはありませんが、鐔鳴りが見られるためお早めに責金を施すことをお薦めいたします。
※2025年5月の保存刀装審査合格。鑑定書未着。