備前國住長船七兵衛尉祐定作- Bizen no kuni ju Osafune Shichibe no jo Sukesada - 3-883
通常価格:¥770,000
税込
七兵衛尉祐定は、永正頃の与三左衛門尉祐定を祖として五代目にあたると伝う。藤四郎祐定の嫡男であり、新刀期の備前長船祐定家中興の祖として高名な刀匠で、弟には源左衛門尉祐定、宗左衛門尉祐定らがおり、それぞれ別家し棟梁となりました。実子には上野大掾祐定がいます。
延宝二年(1674)六月歿、98歳という長寿を全うした七兵衛尉祐定は、逆算すると天正五年(1577)生まれとなり、現存する年紀が切られた作品中、最古のものは元和二年(1616)であり、晩年は実子の上野大掾祐定が代作したと言われます。
この脇指は刃長から鑑て、士の正式な大小用として鍛えられた中脇指であり、先の方でも強く反りが付き、身幅広く、重ねもがっしりとした造り込み。杢目鍛えの地鉄は詰み、刃文は匂口明るく冴え、腰開きの互ノ目に互ノ目丁子を交えた賑やかな出来口を示し、刃中には足や葉が盛んに見られます。
当店にて銀無垢金着二重はばきを新調し、美術観賞用上研磨を施しました。お手元に届いた瞬間から、ベストコンディションの七兵衛尉祐定の地刃の冴えを存分にご鑑賞頂けます。銀台の金着はばきですから、緑青に悩まされる心配もございません。
※委託品