盛久作 十九- Morihisa - 2-1758
通常価格:¥660,000
税込
刃長68.9センチ 反り1.82センチ
元幅29.7ミリ 元重ね7.6ミリ
物打幅23.4ミリ 物打重ね5.6ミリ
横手位置幅20.5ミリ 松葉先重ね4.6ミリ
裸身重量748グラム。
室町中期大永頃(1521~)
The middle period of Muromachi era
平成26年1月14日 大阪府登録
附属 保存刀剣鑑定書、素銅はばき、白鞘
豊州高田派は、豊後国高田地区(現大分市鶴崎近辺)で栄えた刀工一派で、古刀期の作に平姓を銘切るものが多いことから、それらを平高田と称し、新刀期以降、藤原姓を銘切るようになってからは藤原高田と汎称します。古来より実用刀としての評価が高い一派で武用刀として数多の武将に愛用されました。
この刀は大きく区を送られていることから、元は二尺五寸程の刃長があったものでしょう。今尚元先の幅差開き、切先延びた鋭い造り込みは、戦乱の世手にあった室町時代の様子が覗えます。地鉄は小板目柾流れて所々粕立ち、総体に映りが判然と現れ、刃文は下半を激しい丁子乱れとし、先に行くに従って湾れへと変化。刃中には足や葉が肆きりに入り、細かな砂流かかり、稲妻入り、鋩子は弛み込んで先丸く返っています。
指裏の茎に『十九』の切付銘が在ることから、城備えの一刀として管理されていたことが覗え、戦国の世の歴史を垣間見ることができる作品です。