越中守藤原包國- Ecchu no kami Fujiwara Kanekuni - 2-1749
通常価格:¥1,980,000
税込
刃長66.1センチ 反り1.1センチ
元幅30.8ミリ 元重ね6.55ミリ
物打幅22.8ミリ 物打重ね4.6ミリ
横手位置幅20.3ミリ 松葉先重ね5.0ミリ
裸身重量625グラム。
江戸前期延宝頃(1673~) The early period of Edo era
昭和30年9月27日 兵庫県登録
附属 特別貴重刀剣認定書、特別保存刀装具鑑定書、素銅地金着はばき、白鞘
本工の包国は、俗名を筒井久左衛門と言い、筒井紀充の父としても知られる人物で、初代丹波守吉道に学びました。裁断性能には定評があり、業物に列せられている大和手掻系の刀工です。
元先の幅差開いて中切先気持ち延びごころ、反り浅目であることから寛文新刀体配であることがわかります。地鉄は柾目に小板目が僅かに交じり、よく練れて詰むも一部大肌が立ち、刃文は匂口明るく冴えた丁子乱れに互ノ目が交じり、刃中よく足入り、総体に砂流が強く現れ、金筋、稲妻、葉入り、刃縁には小沸が豊かに取り巻く。鋩子は直ぐに先丸く返っており、茎の状態も頗る良く、美術鑑賞刀として申し分ない作品です。
尚、二尺二寸に満たないこの手の長さの刀に名品が多く見られるのは、大名をはじめ、高禄の士が好んで短目の刀を帯びていた事によります。本刀もそれに漏れず、江戸時代の金着はばきが装着されており、相当な上士の所有であったことが覗えます。