丸紋透瓢箪棚図 無銘(平安城象眼)Mumei(Heianjo) 12-1109
通常価格:¥143,000
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平安城象嵌鐔は、室町時代の応仁鐔の技法を継承しており、鉄地の板鐔に真鍮を象嵌して文様を描き出すのが特徴です。応仁鐔が象嵌に真鍮のみを用いるに対して、平安城象嵌鐔は、時代が古い物は真鍮のみを用いていますが、後代に入ると金・銀・素銅・山銅なども併用した作品も見られ、より華やかで変化に富んだ表現へと発展しました。
この鐔は、鉄地に真鍮で瓢箪を象嵌し、丸紋を透かし彫りに施した華麗な逸品です。経年による象嵌の一部の抜けはございますが、それすらも歴史の趣を感じさせ、全体の構図は非常にバランスよく美しくまとまっています。存在感のあるデザインと繊細な技法が融合した、まさにコレクションに加えたい作品です。