合戦透鐔 無銘(彦根)Mumei(Hikone) 12-735
通常価格:¥275,000
税込
江戸中期 The middle period of Edo era
縦:79.4mm / 横:74.7mm / 切羽台厚:3.9mm / 重さ 90.1g
附属 保存刀剣鑑定書、桐箱
彦根の地は代々井伊家が治めており、鐔工や鉄砲鍛冶が多く在住した。鐔では江戸の中期頃に宗典が現れ、藻柄子(そうへいし)と名乗り、武者の合戦物語を取り入れた作や、唐の故事を用いた非常に華美な図柄が数多く作られ、その作風から「彦根風」と呼ばれる様式を生み出しました。
本作は、鉄地に鎧武者を繊細且つ力強く透かし彫りにし、周囲に金覆輪を施した堂々たる鐔です。重厚な鉄味に金覆輪の輝きが映え、構図の妙とともに勇壮な趣を醸しています。大振りの造りゆえ、長寸の刀にも相応しく、拵映えのする一作です。