桔梗唐草図鐔 無銘(平安城)Mumei (Heianjo) 12-878
通常価格:¥198,000
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平安城象嵌鐔は、室町時代の応仁鐔の技法を継承しており、鉄地の板鐔に真鍮を象嵌して文様を描き出すのが特徴です。応仁鐔が象嵌に真鍮のみを用いるに対して、平安城象嵌鐔は、時代が古い物は真鍮のみを用いていますが、後代に入ると金・銀・素銅・山銅なども併用した作品も見られ、より華やかで変化に富んだ表現へと発展しました。
本作の鐔は、鉄地に真鍮象嵌で桔梗と唐草を美しくあしらった逸品です。大振りの造りは長寸の刀や身幅の広い刀の拵にも最適で、拵に掛けることで存在感と華やかさを際立たせます。伝統技法の精緻さと力強さが融合した、鑑賞・コレクション双方に相応しい一品です。