菖蒲飾図目貫 無銘 -Mumei- 13-207
通常価格:¥66,000
税込
菖蒲飾図目貫
無銘
-Mumei-
表目貫 縦42.5ミリ 横10.6ミリ
裏目貫 縦41.6ミリ 横10.2ミリ
重量9.2グラム
江戸時代 The Edo era
附属 桐箱
赤銅地を容彫とし、金色絵を施して菖蒲飾を表した目貫です。
端午の節句に用いられる菖蒲飾を題材としており、束ねられた菖蒲の葉の間に金色絵で蓬を配し、簡潔ながらも季節感豊かな意匠にまとめています。赤銅の深く落ち着いた色合いに対し、金色絵が美しい対比を見せ、節句飾りの清々しさと格調を巧みに表現しています。
菖蒲と蓬はいずれも強い香りを放つことから古来邪気を祓う霊草と考えられ、端午の節句には軒先へ飾る軒菖蒲や菖蒲湯として用いられるなど、無病息災を願う重要な植物でした。本作もそのような厄除け・招福の願いを込めた吉祥意匠として製作されたものです。
容彫による立体感は穏やかで、葉の流れや束ねた紐の表現も丁寧にまとめられています。時代を経たことによる古色が作品全体に落ち着いた趣を与え、実用の刀装具としてはもちろん、江戸時代の年中行事や信仰を伝える目貫としても味わい深い一組です。