竹虎図小柄 無銘(京金工) -Mumei(Kyo kinko)- 16-105
通常価格:¥165,000
税込
全長97.7ミリ 幅14.25ミリ 重さ21.2グラム
江戸 The Edo era
附属 保存刀装具鑑定書、桐箱
京金工とは江戸時代に赤銅等の色がねを使用して製作されているもので、各派の顕著な流派と極められない京都を中心とした金工の総称であり、かなり広範囲な極めといえます。
深く艶やかに色づいた良質の赤銅を素地とし、武門において勇猛と安寧の象徴として愛された、竹と虎を取り合わせた風格ある作品です。
意匠には、笹の葉が繁る竹林を背にして力強く佇む虎の姿が描き出されています。本来、地鉄には細密な魚子が打ち施され、虎には鮮やかな金色絵が施されておりました。しかし、幾多の武士の手に渡り実用されてきた長年の手擦れにより、魚子は摩耗して滑らかな磨地の如き肌合いに変化し、虎の金も程よく擦れ落ちています。
こうした経年による変化は決して損ないではなく、実用武具としての歴史の証であり、得も言われぬ深い雅味を生み出しています。その凄みのある枯れ具合や作域から、制作年代は江戸時代前期まで遡るものと推測されます。
悠久の時を経た古雅な佇まいが、拵に確かな風格を与えてくれる見事な作品です。