竹林猛虎図小柄 無銘 -Mumei- 16-115
通常価格:¥77,000
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竹林猛虎図小柄
無銘 -Mumei-
全長95.3ミリ 幅14.4ミリ 重さ30.3グラム
江戸時代 The Edo era
附属 桐箱
深く艶やかに色づいた上質な赤銅を素地とし、その一面に極めて細密な魚子を打ち施した気品溢れる小柄です。
意匠には、古来より武門に深く愛されてきた「竹に虎」の図が描き出されています。虎は千里を走る勇猛さと魔除けの象徴であり、しなやかで決して折れることのない竹は強い生命力と節操を表します。
また、象などの大型獣が入り込めない竹林は虎にとっての安住の地であることから、この取り合わせは絶対的な強さと一族の平穏無事を願う極めて吉祥なる画題として尊ばれてまいりました。漆黒の整然とした魚子地を背景に、鋭い眼光を放つ虎と笹の葉が立体的に彫り上げられています。
特筆すべきは、虎の縞模様や瞳に施された鮮やかな金の色絵であり、深い赤銅の黒との見事な対比が、猛獣の凄みと威厳をより一層際立たせております。実用武具としての格式と、金工の力強い手仕事が見事に結実した作品です。