駒曳猿図小柄 無銘(河野派) -Mumei(Kono School)- 16-120
通常価格:¥550,000
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駒曳猿図小柄
無銘(河野派) -Mumei(Kono School)-
全長96.7ミリ 幅14.1ミリ 重さ32.7グラム
江戸後期 The latter period of Edo era
附属 特別保存刀装具鑑定書、桐箱
本作は、江戸時代後期の天明から安政期にかけて東北地方を遊歴して数多くの門人を育て、越後で生涯を閉じたと伝えられる名工・河野春明を始祖とする河野派の手による、極めて精巧で芸術性の高い無銘の小柄です。
上質な赤銅地には隙間なく微塵に打たれた精緻な魚子地が全面に施され、職人の驚くべき手仕事の細やかさと根気を示し、その上に高彫と色絵の極めて高度な技術を駆使して、懸命に綱を引く愛らしい猿と、それに抗いながら力強く踏ん張る馬の姿が立体的かつ躍動感あふれる情景として見事に描き出されています。
小さな空間の中で繰り広げられる両者の力関係や筋肉の躍動、そして豊かな表情までが活き活きと表現され、擦れや魚子の潰れもほとんど見られない極めて健全な状態を保った本作は、日本美術刀剣保存協会の特別保存刀装具に指定されるのも深く頷ける、河野派の高い技術力と美意識が存分に結実した名品です。