釣果双鮎図小柄 無銘 -Mumei- 16-131
通常価格:¥49,500
税込
全長97.5ミリ 幅14.65ミリ 重さ31.5グラム
江戸時代 The Edo era
附属 桐箱
赤銅を素地とし、その一面に魚子を打ち施した気品溢れる小柄です。
意匠には、釣り上げた二匹の鮎を、持ち帰るために細枝に通した情景が描き出されています。単に水中を泳ぐ姿ではなく、川の恵みを手にした釣果の喜びを写し取った、極めて情趣に富む画題です。
夏の清流の涼やかさと、家路につく釣り人の長閑な足取りまでもが想像され、武家の装具に相応しい品の良さの中に、洒落た遊び心が溢れています。
漆黒の整然とした魚子地を背景に、しなやかな枝先と鮎の姿が金工の確かな鏨運びによって立体的に彫り上げられ、鮎の魚体や枝葉に施された銀と金の色絵が、釣りたての瑞々しい質感を美しい色合いによって見事に表現しています。
深い赤銅の黒との対比が、限られた空間の中に清冽な自然の恵みを鮮やかに浮かび上がらせ、拵に涼やかな風情と豊かな物語性を添えてくれる優品です。