大原女図小柄 無銘 -Mumei- 16-054
通常価格:¥110,000
税込
全長91.8ミリ 幅14.45ミリ 重さ31.5グラム
江戸中期 The middle period of Edo era
附属 桐箱
色艶の優れた赤銅を素地とし、その全面に極めて精緻な魚子を打った、気品漂う小柄です。
意匠には、薪を頭に載せて運ぶ女性の姿、古くより京の風物詩として愛された大原女の情景を描き出しています。実直に働く女性の姿を慈しむような、温かみのある鏨運びが印象的です。
長年の愛用による程よい擦れが、かえって描写に柔らかな奥行きを与えており、この作品が経てきた悠久の時を感じさせます。
細かい魚子の一粒一粒が整然と並び、上質な地金の色合いと相まって、小画面の中に高い品格を形成しており、その作域や地金の落ち着いた佇まいから、制作年代は江戸時代中期を下るものではないと推測される名品です。時代を重ねた拵の装具として、あるいは格調高い鑑賞品として、お手元に置くに相応しい一品です。