無銘(下原)- Mumei(Shitahara) - 2-1589
通常価格:¥297,000
税込
刃長63.85センチ 反り1.8センチ
元幅26.7ミリ 元重ね6.2ミリ
物打幅21.0ミリ 物打重ね5.1ミリ
横手位置幅18.8ミリ 松葉先重ね4.7ミリ
裸身重量561グラム。 拵に納めて鞘を払った重量797グラム。
室町後期 The latter period of Muromachi era
令和4年3月15日 大阪府登録
附属 保存刀剣鑑定書、素銅地銀着はばき、黒蝋塗鞘打刀拵
武州下原派は、室町中期の永正頃(16世紀初頭)に山本周重を初代として、現在の東京都八王子に栄えた一派です。江戸時代後期にかけて山本一族十家を中心に大いに繁栄し、「廣重」「周重」「康重」「照重」の四工が特に著名で、地鉄に渦巻き状の肌(渦巻き肌の如輪杢)が現れることが特色とされています。
本刀は、やや細身で優美な姿ながら、切先が延びて力強さを備えた体配を示しており、地鉄は小板目よく練れて肌立ち、地景が入り、刃文は直調に極浅い湾れや互ノ目を交え、刃中には足が入り、金筋や稲妻も看守され、刃縁には打除も現れ、鋩子は表が直調にやや乱れごころを交え、先、火炎がかって突き上げて返り、裏は直調にやや湾れごころを交え、先、掃き掛けて丸く返るなど、変化に富んだ趣を備えています。
附属の拵は、柄にがたつきは無く、しっかりとしておりますが、鐔鳴りは僅かに見られます。鞘を払って構えると手元重心で、実際の取り回しの良さを感じさせる一振です。