無銘(玉心斎正蔭)- Mumei(Gyokushinsai Masakage) - 2-684
通常価格:¥660,000
税込
刃長70.85センチ 反り1.83センチ
元幅30.0ミリ 元重ね7.5ミリ
物打幅23.8ミリ 物打重ね5.6ミリ
横手位置幅21.2ミリ 松葉先重ね4.4ミリ
裸身重量695グラム。 拵に納めて鞘を払った重量1,000グラム。
江戸末期慶應二年(1866) The last years of Edo era
昭和45年8月6日 東京都登録
附属 保存刀剣鑑定書、素銅はばき
、黒蝋塗鞘打刀拵
正蔭は名を五島鯉介と言い、越中国富山に生まれ玉心斎と号し、はじめ鈴木正雄の門人となり、後に水心子正次の下で作刀を学びました。越後国高田に住し、山浦一門らしい互の目乱れを得意とする刀工です。
この刀はフクラ枯れごころの鋭い造り込みで、小板目肌柾流れの地鉄に映りが立ち、匂口明るく冴えた焼刃を逆互ノ目で焼き上げ、刃中よく足が入り、地鉄に絡んで砂流が随所に見られ、互ノ目を分断するかの如き沸の強い太い金筋や、互ノ目に噛み合わんばかりの湯走を伴うなど、山浦一門らしい覇気溢れんばかりの出来口を誇っており、附属する拵は源平合戦図の金具で統一された気品ある上拵で、本刀の価値を更に高めています。
恐らくは在銘であったと思われますが、山浦一門というだけあって、清麿等に化かさんとして悔しいかな無銘にされたものと推測され、現状は斑状に一部薄錆が見られますが、特筆すべき疵欠点は無く、然るべき研磨を施し後世に伝え残して頂きたい逸品です。
刀剣愛好家垂涎の山浦清麿一門の上拵入り覇気に満ちた上作を、是非この機会にお求め下さい。
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