勝光 - Katsumitsu - 3-572
通常価格:¥792,000
税込
刃長52センチ 反り1.5センチ
元幅28.2ミリ 元重ね7.6ミリ
物打幅22.9ミリ 物打重ね5.2ミリ
横手位置幅18.1ミリ 松葉先重ね3.3ミリ
裸身重量415グラム。
室町中期 The middle period of Muromachi era
昭和38年2月13日 山形県登録
附属 保存刀剣鑑定書、銀はばき、白鞘
勝光は「末備前」と称される室町時代後期を代表する長船鍛冶の名工。銘鑑には俗名を冠した作例が数多く記され、なかでも右京亮勝光・彦兵衛尉勝光・二郎左衛門尉勝光・修理亮勝光といった銘は特に著名です。初代は應永期に始まり、以降七代まで続き、さらに同国同銘十名が確認されています。
この脇指は代別こそ極められていないものの、反りや体配から室町中期頃の作と鑑せられる一口。細鏨による力強い銘を刻したうぶ中心が印象的で、杢目肌よく練れて詰んだ地鉄は青味を帯び、精良な地鉄に映りが立つなど、勝光の特色を示します。刃文は匂口明るく冴えた湾れ調に互ノ目を交え、随所に金筋や稲妻を交えるなど見所多く、美術刀剣としての価値を十二分に湛えています。
さらに当店にて樋のさらい直しを施し、銀はばき・白鞘を新調。上研磨により勝光本来の地刃の冴えを甦らせました。往時の姿を取り戻した名工の冴えを、この機会に存分にご堪能ください。