(枝菊)近江守源久道(二代) - Omi no kami Minamoto Hisamichi(2nd Gen) - 3-675
通常価格:¥880,000
税込
刃長48.58センチ 反り1.08センチ
元幅25.2ミリ 元重ね5.9ミリ
物打幅20.7ミリ 物打重ね4.6ミリ
横手位置幅18.3ミリ 松葉先重ね4.7ミリ
裸身重量352グラム。 拵に納めて鞘を払った重量645グラム。
江戸中期 The middle period of Edo era
平成1年3月23日 京都府登録
附属 特別保存刀剣鑑定書、素銅地金着岩石はばき、黒蝋塗鞘脇指拵、白鞘 / 継木
初代近江守久道は寛永三年江州に生まれ、後に上京して二代伊賀守金道の門人となり、三品姓を許されて久道と銘しました。寛文元年近江大掾を受領し、同年12月に近江守に転じています。
二代久道は寛文三年に栄泉来金道の三男として生まれ、後に初代久道の養子となりました。初銘を久次、元禄15年に近江守を受領し、享保7年には幕府の命により江戸に於いても作刀しています。
本脇指は、小板目肌よく詰んだ精緻な鍛えに地沸がつき、刃文は匂口明るく冴えた直刃を焼き上げ、所々に小さな飛焼を交えた趣深い出来映えを示します。総体に細身で、すらりとした上品な姿は鑑賞においてもひときわ映える一口です。 附属する拵もまた見どころに溢れています。金具はいずれも仕事が良く、切羽は素銅地金着のうぶの物がそのまま添えられ、小柄も欠けることなく納まっており、当時の伝来の良さが偲ばれます。鞘は棟方を削ぎ落とした造り込みで、洗練された趣を添えています。