備州長船守久- Bishu Osafune Morihisa- 4-322
通常価格:¥770,000
税込
刃長20.3センチ
元幅17.4ミリ 元重ね7.0ミリ
物打幅12.5ミリ 物打重ね4.6ミリ
横手位置幅12.5ミリ 松葉先重ね4.6ミリ
裸身重量95グラム。
南北朝末期至徳頃~室町初期應永頃(1384~1405)The last years of Nanbokucho era ~ The early years of Muromachi era
昭和40年8月3日 大阪府登録
附属 貴重刀剣認定書、特別保存刀剣鑑定書、銀はばき白鞘
銘鑑に拠れば、守久は南北朝時代貞治頃に活躍した初代と、南北朝末から應永にかけての二代とに大別されます。
本短刀はその二代守久と目される作で、小反派に属する典型を示すものです。平造りにて、地鉄は杢目肌少しく肌立ち、地景入り、映りが立つなど、この時代ならではの冴えを見せ、刃文は匂口明るく冴えた互ノ目を焼き上げ、鋩子は乱れ込んで焼詰風。南北朝末期の覇気と気迫をそのまま伝えています。
短刀は太刀・刀とは異なり、戦場における実用を第一義とした武器です。そのため本作も、長い時代を経て研ぎによりフクラが枯れ、鋭い姿となっております。しかしながら、当時の短刀としては極めて健全で、健全度の高さが特筆されます。
加えて、本作は長らく大阪のコレクターが愛蔵したうぶだしの名品であり、当店にて観賞用研磨を施し、令和七年六月、特別保存刀剣鑑定に合格した折紙付きの一刀です。
軽快にして気品ある姿、裸身重量わずか95グラム。南北朝末期の武士が肌身離さず佩用したであろう気配を、いまなお色濃く漂わせる逸品です。