國助(初代河内守) - Kunisuke(1st Gen) - 6-071
通常価格:¥132,000
税込
刃長26.6センチ
元幅28.3ミリ 元重ね10.5
物打幅28.9ミリ 物打重ね7.3ミリ
螻蛄首八角形 螻蛄首元幅18.0ミリ 螻蛄首元重ね17.6ミリ 螻蛄首の長さ12.5ミリ 螻蛄首端から刃区までの長さ23.6ミリ 茎の長さ29.1センチ
裸身重量359グラム
江戸初期寛永頃(1624~) The early years of Edo era
reiwa
令和7年4月5日 東京都登録
附属 白鞘
初代國助は伊勢亀山の出身で、名を小林甚兵衛と称し、近江石堂系に属する実力派刀工です。堀川國廣の晩年の門人として学び、國廣没後は兄弟子・越後守國儔のもとでさらに技を磨きました。寛永二年(1625)には河内守を受領し、その後は大坂へ移住。和泉守國貞と共に大坂鍛冶の祖とされ、名工として高名を馳せました。さらに、長男・武蔵守國次、次男・二代河内守國助(中河内)、三男・肥後守國康、四男・伊勢守國輝と、子らも皆名工として知られ、一門としての実力は屈指の存在です。
初代國助の作は総じて数が少なく、良作は堀川一門でも上位に位置づけられる質の高さと評されます。銘は「河内守」をやや小さく、「藤原國助」を大きく切る特徴があり、晩年ほどその差が縮まる傾向が見られるなど、銘振りにも工房の変遷が表れています。
本槍は、両鎬造りで下部をわずかに絞り、立鼓をつけた凛々しい姿がまず目を惹く一筋です。現状では錆のため地刃の細部は鑑賞できないものの、透けて見える鍛えには、小板目がよく錬れて詰んだ精緻な地鉄が覗え、地沸がついて非常に美質。刃文は焼き幅広めの直刃調で、匂口に変化が見られ、國助一門らしい気品ある刃中の働きを感じさせます。
この槍は、適切な研磨を施すことで本来の美しさが見事に甦り、初代國助の名を冠するに相応しい価値を、あなたの手でさらに高めていただける一筋です。