藤原重行 - Fujiwara Shigeyuki - 3-903
通常価格:¥495,000
税込
刃長39.8センチ 反り1.3センチ
元幅31.3ミリ 元重ね6.8ミリ
物打幅29.4ミリ 物打重ね5.9ミリ
横手位置幅29.4ミリ 松葉先重ね4.7ミリ
裸身重量421グラム
江戸前期
The early period of Edo era
昭和47年5月10日 佐賀県登録
附属 特別保存刀装具鑑定書、銃砲刀剣研究会鑑定書、素銅地金着二重はばき、白鞘
豊州高田派は豊後国高田地区(現大分市鶴崎近辺)で栄えた刀工一派で、古刀期の作に平姓を銘切るものが多く、それらを平高田と称し、新刀期以降は藤原姓を銘切るようになったことから、藤原高田と汎称します。
古来より高田派の刀は、同田貫一門らと同様に、斬れ味に富んで、質実剛健な実用刀として定評があり、数多の武将に愛用されました。
豊後国にて「重行」を名乗る刀工は室町初期の応安頃よりその名が確認でき、江戸中期の宝永頃迄その名跡が続いています。
本刀は薙刀直造を思わせる姿形で、刃長に比して身幅広めで重ねが厚く、豪壮なる造り込みを示しており、地鉄は小板目に杢を交え、地沸が付き、地景が入り、刃文は匂口明るく冴えた小互ノ目乱れを基調に、小丁子や互ノ目を交え、足入り、金筋や細かな砂流がかかり、処々に大粒の沸が付く様は、まるで山の尾根にたなびく霞を思わせます。鋩子は乱れ込み、丸く深く焼き下げ、棟焼きを形成し、冴えのある出来映えを誇る、実用性と美観を兼ね備えた一振です。
当店にて研磨を施しました。お手元に届いた瞬間から、地刃の冴えを存分にお楽しみ頂けます。