無銘(播磨大掾忠國)- Mumei(Harima Daijo Tadakuni) - 3-881
通常価格:¥363,000
税込
刃長35.9センチ 反り0.5センチ
元幅29.0ミリ 元重ね7.0ミリ
物打幅26.1ミリ 物打重ね6.2ミリ
横手位置幅23.5ミリ 松葉先重ね5.35ミリ
裸身重量402グラム。
室町末期~江戸前期 The last years of Muromachi ~ The early period of Edo era
昭和40年7月14日 岐阜県登録
附属 保存刀剣鑑定書、素銅地金鍍金二重はばき、白鞘
肥前の忠國は三代が数えられ、初代忠國は初代忠吉の門人。慶長3年(1598)に生まれ、父は橋本六郎左衛門といい、初代廣貞である國廣の弟として生まれ、初銘を肥前国住人広則と銘し、後に吉家と改銘した刀工。
忠國は寛永11年(1634年) 37歳で播磨大掾を受領して忠國と改銘、同時に小城藩の抱工となりました。肥前に住し、播磨大掾藤原忠國と銘し、後に播磨守と改銘。晩年には入道して休鉄と号し、元禄4年(1691年)94歳にて没した長寿の刀工で、新刀上作に列せられており、茎に菊紋を切ったものもあり、匂口の深い互の目乱を得意とする技倆の極めて優れた刀工として知られます。
この脇指は出来良いが故に、大磨上にされ、古くは一文字として家格を示す一刀として所蔵されていたものでしょう。
刃長の割に身幅広く、切先延びた豪壮な姿で、地鉄は小板目肌よく練れて詰み、地沸付いて細かな地景入り、刃文は匂口明るく、丁字に互ノ目、互ノ目丁字を交えて焼き高く、刃縁よく沸え、葉入り、砂流、金筋かかる。鋩子は乱れ込み、先丸く返っています。
2025年3月審査に於いて保存刀剣合格