兼元 - Kanemoto - 4-329
通常価格:¥1,650,000
税込
刃長27.8センチ
元幅27.7ミリ 元重ね4.5ミリ
物打幅25.1ミリ 物打重ね4.1ミリ
横手位置幅25.1ミリ 松葉先重ね4.1ミリ
裸身重量165グラム。 拵に納めて鞘を払った重量244グラム。
室町後期
The latter period of Muromachi era
平成8年10月11日 岡山県登録
附属 保存刀剣鑑定書、保存刀装具鑑定書、素銅地銀着はばき
、白鞘 / 継木
、朱萎革塗鞘短刀拵
室町時代の美濃鍛冶を代表する刀工『兼元』。兼元は同銘数代継承され、新刀期に迄及んでいますが、その中でも最上大業物として名高く、最も技術的に優れているのが二代兼元で、世上この兼元を「孫六兼元」と呼称し、その作風は各代共に「三本杉」と称される尖り互の目を連ねた刃文を得意として焼いています。
この短刀は平造で庵棟。地鉄は杢目がよく練れて肌立ち、棒映り立って地景入る。刃文は小互ノ目乱れで、尖りごころの刃交じり、足・葉盛んに入り、鋩子は乱れ込んで先丸く返った優美な作です。
後代の仰々しい三本杉とは異なり、穏やかで気品に満ちた刃文は、鑑賞者に落ち着きある美を伝えます。現状は古研ぎ身ですが、然るべき研磨を施した後、特別保存刀剣審査を御受審頂きたい作品です。
拵は一見剣が納められているように見える独特な反りの変わり形。栗形より下迄は朱赤の蝋で、そこに羽子板の羽玉が描かれ、愛らしい趣を添えています。下半は萎革塗りで整えられ、柄は黒蝋塗で三つ巴紋と桐紋が刻印風にあしらわれています。小柄・笄も欠損なく附属しており、格式と趣味を兼ね備えた極めて完成度の高い拵です。
柄に少しがたつきあり。
※委託品