葡萄図 無銘(平安城象嵌)Mumei(Heianjo zogan) 12-1231
通常価格:¥25,300
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平安城式象嵌鐔の特徴は、鉄地の板に真鍮を用いて精緻な絵柄を象嵌する点にあります。
時代が下るにつれ、金・銀・素銅・赤銅・山銅など多彩な地金が用いられるようになり、鐔の形状も大小や厚薄など多様化しました。「平安城象嵌」という名称が示す通り、主に京都やその近郊の工人たちによって制作された一派です。
本作は鉄地に真鍮で葡萄を象嵌したシンプルながらも華やかな逸品。葡萄の図柄は「武道」と語呂が同じことから、古来より武辺者に愛された縁起の良い意匠です。歴史と趣を感じさせる美しい構図は、鑑賞用としてもコレクション用としても非常に価値ある一品です。