唐草に椿図鐔 無銘(平安城)Mumei(Heianjo) 12-1312
通常価格:¥28,600
税込
平安城象嵌鐔は、室町時代の応仁鐔の技法を継承しており、鉄地の板鐔に真鍮を象嵌して文様を描き出すのが特徴です。応仁鐔が象嵌に真鍮のみを用いるに対して、平安城象嵌鐔は、時代が古い物は真鍮のみを用いていますが、後代に入ると金・銀・素銅・山銅なども併用した作品も見られ、より華やかで変化に富んだ表現へと発展しました。
本作の鐔は、四方に猪目を配し、唐草と椿の花を真鍮で象嵌した美しい逸品です。大振りの造りは刀装に映え、特に半太刀拵にも最適で、存在感のある仕上がりとなっています。伝統技法の精緻さと華やかさを兼ね備えた、コレクションや実用のどちらにもふさわしい一品です。