銀杏図鐔 無銘(平安城象嵌)Mumei(Heianjo zogan) 12-1330
通常価格:¥27,500
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平安城象嵌鐔は、室町時代の応仁鐔の技法を継承しており、鉄地の板鐔に真鍮を象嵌して文様を描き出すのが特徴です。応仁鐔が象嵌に真鍮のみを用いるに対して、平安城象嵌鐔は、時代が古い物は真鍮のみを用いていますが、後代に入ると金・銀・素銅・山銅なども併用した作品も見られ、より華やかで変化に富んだ表現へと発展しました。
本作の鐔は、鉄地に大きく銀杏の葉をあしらい、葉脈を真鍮で象嵌した精緻な逸品です。刀の拵に映える大きさで、拵に掛けることで存在感を際立たせます。自然の美しさと伝統技法の巧みさが融合した、鑑賞・コレクションに最適な一品です。