蝶図 無銘(水戸)-Mumei(Mito)- 13-173
通常価格:¥220,000
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水戸は、徳川御三家の一つで三十五万石を誇る城下町であり、特に江戸時代後期には多くの金工が活躍しました。様々な地金を駆使し、巧妙な手法で生み出された作品が数多く残されています。流派としては赤城軒系と一柳系が目立ち、いずれも高い技術を誇ります。
この目貫は、羽を大きく広げた蝶の姿を容彫により立体的に表現した作品です。柔らかな起伏を伴う造形は写実性に富み、羽一枚一枚の文様までも丁寧に刻されており、作者の確かな彫技がうかがえます。静中に優雅さを湛えた意匠は、拵全体に気品ある趣を添える存在として、鑑賞価値の高い一具と申せましょう。