近江大掾藤原忠廣 - Omidaijo Fujiwara Tadahiro - 3-646
通常価格:¥451,000
税込
刃長51センチ 反り1センチ
元幅32.3ミリ 元重ね7.6ミリ
物打幅24.4ミリ 物打重ね5.8ミリ
横手位置幅22.0ミリ 松葉先重ね4.7ミリ
裸身重量575グラム。
江戸前期 The early period of Edo era
昭和43年10月24日 兵庫県登録
附属 保存刀剣鑑定書、素銅地金着はばき、白鞘
近江大掾忠廣は初代忠吉の子で、肥前刀正系の忠吉二代目となるも、忠吉とは銘切らず忠廣とのみ銘切り、寛永9年父が没した後は19歳の若さで忠廣を襲名し、同9年から作刀。寛永18年7月に近江大掾を受領し、元禄6年81歳の長寿を全うしました。
作刀歴は60年以上となり、肥前刀工中で最も多くの作品を残しています。小板目に地沸微塵についた肥前刀の代名詞、小糠肌が上手な刀工で、古くより人気が高い名工です。
本脇指は、指表に大肌がやや目立つものの、指裏は精良なる小糠肌を呈し、研ぎ澄まされた地鉄の美を堪能できます。刃文は匂口明るく冴え、忠廣らしい直刃の特徴がよく示されており、刃先に向かって煙り込むことなく、ぷつりと切れたように終わる姿はまさに典型作といえるでしょう。 古研ぎのため刃先にわずかな小錆が見受けられますが、地刃の鑑賞には全く支障なく、その冴えを十分にお楽しみいただけます。忠廣の作域を今に伝える佳品、この機会にぜひお手元へ。