下総大掾藤原兼正 越前住 - Shimousa daijo Fujiwara Kanemasa Echizen ju - 3-661
通常価格:¥1,320,000
税込
刃長54.58センチ 反り1.05センチ
元幅31.6ミリ 元重ね6.9ミリ
物打幅24.4ミリ 物打重ね5.3ミリ
横手位置幅22.2ミリ 松葉先重ね4.6ミリ
裸身重量535グラム。 拵に納めて鞘を払った重量801グラム。
江戸中期延宝頃(1673~) The middle period of Edo era
昭和31年11月20日 大阪府登録
附属 特別保存刀剣鑑定書、特別保存刀装具鑑定書、銀はばき、白鞘 / 継木、黒蝋色鞘突兵拵、桐箱
本脇指は、小板目に杢を交えて肌立ち、地沸は微塵に厚く付いて細かな地景よく入り、匂口は明るく冴え渡ります
下総大掾藤原兼正。俗名を服部吉兵衛。濃州関兼法五代孫という。越前、江戸、彦根にて造る。銘は「下総大掾藤原兼正」「下総大掾藤原兼正越前住」「越前下総大掾藤原兼正近江彦根住」等と切ります。
刃文は逆がかった互ノ目や互ノ目丁子、矢筈状の刃を交え、刃縁には砂流がかかり、荒沸を伴って覇気に満ちた作風を示す、まさに兼法末葉・兼正の会心作です。
附属の突兵拵も見逃せません。経年による小さな凹みこそ点在しますが、総体に状態は良好で、一見馬針を思わせる笄を備え、上品な目貫を添えた江戸後期の名品。鐔は武州住正恒の在銘品で、切羽には贅を尽くした銀無垢が用いられ、緩みなく整えられています。立派な桐箱に納められ、伝来の良さを今に伝える逸品です。
内外ともに特別保存鑑定書が交付された、非常に美術的価値の高い一刀。コレクションの中でも、きっと誇り高き存在となることでしょう。