(金象嵌)磨上祖父兼元 (金象嵌銘)大久保玄番頭所持- Suriage sofu Kanemoto Okubo genba no kami shoji - 3-872
通常価格:¥1,650,000
税込
刃長48センチ 反り0.6センチ
元幅28.9ミリ 元重ね5.6ミリ
物打幅26.1ミリ 物打重ね5.0ミリ
横手位置幅22.7ミリ 松葉先重ね4.0ミリ
裸身重量351グラム。 拵に納めて鞘を払った重量569グラム。
室町後期 The latter period of Muromachi era
昭和62年12月8日 京都府県登録
附属 保存刀剣鑑定書、素銅地金着はばき
、白鞘 / 継木
、赤茶牡丹塗鞘脇指拵
大久保家は駿河国庵原郡・益津郡の中で5000石を知行した上級旗本(大身旗本)の一族。布衣の着用や守名乗り(官途名乗り)を許され、代々玄蕃の官位を取得することが多かった。特に玄蕃頭は従五位下の格式があり、官位が従五位下の大名も多く、旗本として最上位クラスの家格といえる。江戸時代における旗本は、家の石高や格式によって就ける役がおおよそ限定されていた。
この脇指は大磨上ながらも姿好く、切先はやや延びた典型系な室町後期の体配で、地鉄は杢目がよく練れて詰み、地沸付いて地景入り、刃文は匂口明るく冴えた三本杉。刃縁に細かな砂流が盛んにかかり、金筋入り、足頻りに入り、鋩子は横手で互ノ目を焼き込み、直ぐに先丸く返る。
附属の拵は、鞘尻先に極小の剥離が在るも、他には特筆すべき傷みは見られず、保存状態良好。切羽一枚迄完全なオリジナルであり、大変貴重な存在です。
保存刀剣鑑定書に記載されている「(と金象嵌銘がある)」との表記は、磨上祖父兼元と言う意味がよく解らないためとの回答を日本美術刀剣保存協会から頂戴しています。作風としては高名な孫六兼元とは別の室町期の兼元(代下がり等)に相違は無いとのことですのでご安心下さい。